機械講義ー01

空気調和設備とは

空調設備の役割

「空調」という言葉は「空気調和」を略した言葉だ。空調設備とは、簡単に言うと空間の空気を冷やしたり温めたりする設備のこと。身近なモノだと各家庭に設置されているエアコンがあるね。

最近は猛暑続きで、どんな部屋にでもエアコンの設置は必須だよな。昔は空調設備が無かったことを考えると、温暖化は深刻な問題よね。

そうなんだ。現代の建物において空調設備は必要不可欠なものになっている。また、建物のエネルギー消費量の中で空調設備は最も大きく、空調設備の省エネルギー化は喫緊の課題になっているよ。

空調設備はまず役割として、空気を冷やす「冷房」、空気を温める「暖房」、湿度を上げる「加湿」、湿度を下げる「除湿」がある。そしてそれらをどのように実現するのかで設備の種類が分類される。

単純に空気を冷やしたり温める「温度」の調整だけでなく、空気中の水蒸気量「湿度」の調整も空調設備の役割なんだね。私の家でも冬場の乾燥に対して加湿器を利用するよ。

機械講義-04で詳しく説明するが、熱という観点から空気の温度は「顕熱」、空気中の水蒸気量(湿度)は「潜熱」と呼ばれる。どちらも空間の快適性を考える上で大事な要素なんだ。

温度も湿度も、高過ぎても低過ぎてもキツいもんね。丁度良い温度・湿度の空間を実現するために空調設備を設置するってことだね。
で、空調設備にはどんな種類があるの?

種類と一言に言っても、その分類方法は様々だ。次の章から「系統による分類」「伝熱方式による分類」「熱源による分類」「熱媒体による分類」「機器の形式による分類」と色々な観点から種類を説明していくよ。


空調設備:系統による分類

まず、空調設備は「熱源」「熱媒体」「熱交換ユニット」から構成される。熱源で作った冷熱/温熱を熱媒体によって熱交換ユニットに送る。そして送られた冷熱/温熱を熱交換ユニットによって利用(放出)するという流れだ。

私の家のアパートでいうところの室外機が熱源、室内機が熱交換ユニットってことだね。室外機と室内機を繋ぐ冷媒が熱媒体ってことかな。

その通りだ。大容量の熱源を一箇所に集中配置し、複数の熱交換ユニットに熱媒体を分配する方式を「中央熱源方式(セントラル空調方式)」という。大規模な建物で空調の一括管理を行う建物に有利な方式だ。例えばビジネスホテルや自社ビル事務所とかだね。
逆に熱源を複数台分散設置し、熱源1台でまかなう熱交換ユニットの台数を少なくする方式を「個別空調方式(パッケージ方式)」という。冷暖房の切り替えや調節を系統ごとに独立して行うことができるため、エリアごとに用途が異なる建物に有利な方式だ。テナントビルや複合商業施設が当てはまるね。また集合住宅も各住戸に対する個別空調方式と言えるね。

機械講義ー02

換気設備とは


換気設備の種類

機械講義ー03

換気設備の法的要件


建築基準法